総勢20名程の保護者と地域の方が集まった。
まず、新発田市教育委員会の方が一通り説明された。
「新発田市立小・中学校の望ましい教育環境に関する基本方針」において、子どもの数が大幅に減少し学校規模の縮小が進んでいること、小学校の統合を行い学校規模の適正化を図り望ましい教育環境を実現すること、文科省の基準に従った学校施設の耐震化を平成27年までに図ることを説明した。
適正規模同士の統合については、①二葉小学校校舎の耐震改修の困難、②両校の将来児童数の減少予測、③両校の統合による良好な教育環境の確保が可能なことなどを総合的に判断した。また、改築しない分、新たな教育投資を行い地域・国の将来を担う人材を育成できる場にしていく。この提示は第一段階であること。
Q 現校舎の安全性はどうなのか。現二葉小学校の耐震性を確保するための応急処置は取れないのか。
A Is値0.21と危険。耐震補強工事は構造上困難で、授業にも支障が出る。基礎杭に木材を使用していることや耐用年数も10年程度でもある。
Q なぜ適正規模の二葉小学校を、改築も含め耐震化して残せないのか。統合で子どもがどのようによくなるか説明がない。財政的な理由による統廃合ではないのか。
A なぜ残せないのか
①二葉小児童を安全な校舎で学ばせることができる最も早い手段であること。
②両校統合後1学年3学級程度の望ましい学校規模になること。
③今後とも長期にわたり児童数の減少傾向が見込まれること。
④両校間の距離が1.2キロメートルと近く、多くの児童の通学距離に大幅な変動がないこと。
どのようによくなるか
①より多くの友人・教師と接することで多様なものの見方・考え方を学んでいき、人格形成に有益。
②クラス替え・クラブ活動の選択肢が増え、教師の校務分担・研修・指導体制の充実など利点。
③財政上に理由は否定しない。改築には19億円。国庫補助がでて14億円程度。
Q 統合後の名称を外ケ輪小学校としたことについて
外ケ輪小学校の校舎をそのまま使うので
などなど。これに対して
○望ましい教育環境の第一は安全な校舎で安心して勉強できる環境であり、まずは仮設校舎を建設し危険を回避する必要があるのではないか。その上で、統合についての理解を求めることが子どもたちの人命を尊重することになるのではないか。
▽耐震性がないと言っても、倒壊した校舎はない。
○二葉小学校に外ケ輪小学校を統合するほうが合理的ではないか。学区の中心は二葉小学校であり、スクールバスの必要性も薄れる。
▽即答できない。しかし、市議会などの民主的方法で提案されてはいかが…とおっしゃっていた。
○スクールバスについては事前に計画案を示してほしい。
▽素案はあるが、まだ出せない。後日説明する。
○誠意ある対応だったとは言えない。
▽返答なし。
○市長など権限のある人と統合関係先がすべて集まっての話し合いの場を持つべき。
▽4月中に実現できるように調整する。
計画はあくまでも市の方針ということだが、話を総合すると…
まずは財政上の問題で、次に文科省の方針といったところだろうか。
二葉小学校の改築に関しては、合併特例債を使えないそうで、現段階で財源確保が難しい。
また、文科省が財務省の財政健全化政策にのって公立学校の統合による教育コスト削減を推進し、
県や市町村に下ろしていったようなので、市長村の首長でさえ抵抗できない状況なのではないか。
人口あたりの学校数もさることながら教員数も削減対象になっている。
財政に余裕があれば地元経済に利するので、逆に改築したいところだろう。
統合計画にしても、起案の時点で地元の方々やPTAとの話し合いをあえて持たなかったようにみえる。
新潟市で統合計画策定時に地元やPTAを交えた協議会で混乱した経緯を踏まえてのことなのか。
どのみち、誠意が感じられない対応と映るのもしかたない。
望ましい教育環境実現という題目は、はからずも理想的な教育環境となっている二葉小学校においては机上の空論となっているかもしれない。
また、校舎の危険性についても、喫緊の課題としては捉えていないようだ。
説明会に参加された方々は、一様に反対と見えた。
明日もあるので、いってみたい。
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