2012年6月22日金曜日

観光地域づくり人材育成研修①

平成24年6月4日、大野裕夫 新潟県副知事が主宰する「観光地域づくり人材育成研修」というのの、第1回目の研修会に参加してきた。これは、新潟県内の観光産業や自治体の観光セクションの人材育成をしようと、月いちで大野副知事自ら企画する塾みたいなもの。最近では、商工会議所に観光セクションがある地域が賑わっているということで、「城下町しばた全国雑煮合戦」というイベントをやっている新発田商工会議所青年部にもお呼びがかかった。

オープニングセッションの後、
村上雅巳 跡見女子大学准教授
(にいがた観光特使)の
「観光産業の現状と課題」という講義があった。
この方は、国土交通省から上越市に出向され、高田公園の夜桜を『100万人の観桜会』として全国区にしたそうだ。
観光立国推進基本計画というのができて、
経済振興の柱になっているらしい。

この研修会は、月1回行われ、
お隣の村上市で『町屋の人形さまめぐり』を仕掛けた吉川真嗣さんも講師としてくるそうだ。

大野副知事というと、理屈より実のイメージが強かったが、まさにお役人離れしたスーパーエリートという感想。誰に売るかというモノの見方スピード感が大事ということを教えてもらった。


新潟の教育の昔

「季刊 情報文化」というサイトをみつけて、「地域と教育 -新潟、自学の系譜-」という記事を拝読した。

理論より実際を重視した越後「自学」の風土は、大倉喜八郎や大橋佐平など実業家輩出の背景ともなっている。「江戸の教育が明治に入って花開いた。明治20年ころまで新潟からの東京帝国大学入学者は全国で5本の指に入っていたんです」と、稲川明雄・前長岡市立図書館館長は語る。

新潟独自の、お上に頼らないムラ主体の「自学」という風土は興味深い。

「地域に密着した総合的学習の実践を積み重ねる一方、地域と一体となって、教育内容のバランスについて評価することが大切だ」と、学校運営にまで地域を巻き込む必要性を訴える。「愛国心」「愛郷心」などとことさらいわなくとも、地域に愛され、地域に鍛えられた子どもたちは、自然と地域に愛情を抱き、やがては次世代を育てる人材となるべく自覚をもって成長していくにちがいない。コミュニティー自体の崩壊がいわれるいま、それを実現することはたやすいことではないだろう。

地域と学校の有効な関わり方のヒントが、この辺にあるかもしれない。