2015年12月7日月曜日

街角こんぱす12月号にコラム

地元のフリーマガジン街角こんぱす12月号にコラムを執筆。
テーマはタオル。(p.28)
意外と深かったタオルのこと。今回は、いっつも文字数が多くてNGとなるクイズも掲載w

リカルド・セムラー(TED):(ほぼ)ルールなしで会社を経営する方法

リカルド・セムラー(TED)

(ほぼ)ルールなしで会社を経営する方法

TED


もし仕事があなたの人生を束縛しないとしたらどうでしょう?ブラジルで企業のCEOを務めるリカルド・セムラーは、過激な方法で企業の民主主義を実践しています。彼は取締役会から社員の休日の報告方法(そんなこと必要ないのです)まであらゆることを見直しました。それは社員の英知に報い、ワーク・ライフ・バランスを促進し、さらには仕事や人生とは本当はどうあるべきか深い洞察に導いてもくれるのです。おまけの質問をひとつ―もし学校もこんなふうだったら?


リカルド氏は給料も仕事の内容も時間も場所も社員自身で決めるスタイルの会社を30年間運営してきた。しかし、中には何をしていいのか分からないスタッフもいた。だから、学校もつくった。生徒にルールを決めてもらい、運営させる。300の必須項目を示して、それを年齢に縛られることなく習熟度別にクラス分けする。そうすると、いじめはもちろん、不良グループもできないそうだ。先生は高齢者。培った英知を活用し、アドバイザーとして考えさせる。「自己実現って?」「愛とは?」「人生とは?」「なぜ働くのか?」など普遍的なテーマだが、そのなかには必ず計算や音楽、その他のスキルが必要となる場面があり、その過程で必須項目が習得できるという。


ちなみにTEDっていうのは、Technology Entertainment Designの略称で、学術・エンターテインメント・デザインなど幅広い分野の専門家による講演会を主催している米国の非営利団体。1984年の設立以来、元米国大統領のビル・クリントン、ロックバンド・U2のボノ、Apple創業者の故スティーブ・ジョブズなど第一線で活躍する世界の著名人を講師として招いている。2006年からは講演会の模様を動画アーカイブとして全世界に無料公開中。09年以降は、カリフォルニア州ロングビーチでの年1回の講演会のほか、TEDの精神を受け継いだ講演会をフランチャイズ形式により世界各地で開催している。日本でも開催されている。 https://www.ted.com/

2015年11月19日木曜日

新発田市立二葉小学校PTAが平成27年度優良PTA文部科学大臣表彰

前述のとおり、今年度PTA会長を務めさせていただいている新発田市立二葉小学校PTA平成27年度優良PTA文部科学大臣表彰をうけ、平成27年11月19日にニューオータニで開催された授賞式に参加してきた。
馳浩文部科学大臣も列席され、盛大なものだった。

これは各市区町村および政令指定都市から毎年おおむね3校の推薦があがり、その中から都道府県で精査して3校前後を推薦。そこから文部科学省が全国でも先進的あるいは特筆される実績として選定するという難関。新潟県新発田市では初の快挙となった。存在自体、知らなかったけれども。



実は文部科学省では数年前から地域連携というか地域が学校経営に主体的に参加するコミュニティスクール構想を推進してきた。コミュニティスクールとは…教育の基本方針・教育課程・学校予算などの承認権、教員人事に関する意見具申権などを持つ「地域と共にある学校」という感じ。

コミュニティ・スクールは、教職員・保護者・地域住民などから成る「学校運営協議会」が教育の基本方針・教育課程・学校予算などの承認権、教員人事に関する意見具申権などを持つ学校のことです。2005(平成17)年度からスタートしましたが、当初は全国で17校にすぎず、11(同23)年度でも789校しかありませんでした。ところが、2012(平成24)年度に1,183校と急増し、13(同25)年度も1,570校に伸びて、とうとう14(同26)年度には1,919校にまで増えました。急増の背景には、2011(平成23)年3月11日の東日本大震災の影響があります。震災で学校が住民の避難所として大きな役割を果たしたことから、「地域と共にある学校」が見直され、地域と学校の連携を図る方策としてコミュニティ・スクールが評価されたことが、急増の大きな要因と言えます。

コミュニティ・スクールの内訳を見ると、幼稚園94園(前年比32園増)、小学校1,240校(同212校増)、中学校565校(同102校増)、高校10校(同1校増)、特別支援学校10校(同2校増)となっています。コミュニティ・スクールを指定している教育委員会は4道県(前年度同数)、187市区町村(前年度比34市区町村増)で、このうち公立学校の全部をコミュニティ・スクールにしているのは東京都世田谷区など55市区町村です。また、京都市や岡山市など14市が40校以上の公立学校をコミュニティ・スクールにしています。
このようにコミュニティ・スクールは増加しているものの、公立学校をすべて、あるいはそのほとんどをコミュニティ・スクールに指定する自治体が多いため、全国的に見れば一部の市町村に偏っているのも事実です。しかし、今年度から教育委員会の判断で自由に土曜授業ができるようになり、地域・保護者・地元民間企業などと連携した学習活動が求められていることから、コミュニティ・スクールのさらなる拡大が期待されています。

ただ、コミュニティ・スクールの「学校運営協議会」は法的には大きな権限を持っているものの、実際は保護者や地域住民による学校支援などに重点を置いた「学校応援団」的な取り組みをしているところがほとんどです。逆に言えば、強い権限を持つ本来のコミュニティ・スクールは、日本の社会風土に合わなかったのかもしれません。その意味で、拡大とともにコミュニティ・スクールの理念も当初から大きく変質しつつあると言ってよいでしょう。(Benesse教育情報サイト)


このコミュニティスクール構想の「学校運営協議会」というのは、なかなかハードルが高いため枠組みだけで終わってしまう学校も。そんな背景の中、二葉小学校は日本の社会風土に適したこれからのコミュニティスクールとして評価されたのではないかと思う。なにより、地域の方のバックアップが強力。ほんとうに、感謝。

この表彰は「地域全体で子どもを育む」「子ども起点で学校・地域・保護者が共に生きることを学ぶ」というチャレンジに向けての新しいスタートと捉えている。


2015年10月9日金曜日

街角こんぱす10月号にコラム

新潟県新発田市のフリーマガジン「街角こんぱす」10月号にコラム
テーマはクリーニング業界を取り巻く事故賠償基準(PDF)について。
この基準は、業界の自主規制というよりも、消費者保護の観点から行政と一緒につくったもおので、消費相談窓口などでの紛争調停の基準になっている。

16年ぶりに平成27年10月に新しい基準が施行された。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会


2015年10月7日水曜日

【決定】優良PTA文部科学大臣表彰



いまPTA会長を務めさせていただいている新潟県新発田市立二葉小学校PTA
平成27年度優良PTA文部科学大臣表彰を受けると連絡が入った。



二葉小学校は、伝統校同士の、しかも市内初の統合ということで反発が激しく、たいへんな難産で昭和39年に誕生した。しかし、直後の昭和41年・42年の大水害で建築中の校舎が水没。その復興を教職員・保護者・地域の方々が連携してすすめた経緯があり、以来「社会で子どもを育む」姿勢が息づいている。地域がとても親身に子どもたちや学校をみてくださっている。

おやじの会や二葉サークル、学校ボランティア、そして二葉小学校地域連携ネットワーク(二葉ネット)などの活発な学校×地域活動をサポートすること…
子どもたちの可能性を見守り、世界的な少年犯罪・いじめの問題や大規模災害など子どもを取り巻く社会的課題に際し、「いのち」をテーマとした教育活動の基点としてPTAの役割は益々重要になってくるだろう。

社会教育団体としての役割が再構築されつつある。その実績が評価された結果だと考えている。

地域の方々、これまでPTA活動に携わった教職員・保護者の方々、支えてくださった行政の方々の子どもたちや学校への想いが紡ぎだしたもの。

また、今回の文部科学大臣表彰にあたり、校長先生、教頭先生をはじめ労をいとわずエントリーしてくださった。

すべての方々に感謝とともに、お祝いを申し上げたいと思う。

平成27年11月19日に東京のホテルニューオータニで表彰式がある。
関係したすべての皆さんを代表して参加させていただくことにする。

2015年7月27日月曜日

「街角こんぱす」8月号にコラム

新潟県新発田市のフリーマガジン「街角こんぱす」にコラムを執筆。
テーマは『宇宙で洗濯できる?』 http://machikado.jp/


2015年7月21日火曜日

五七の桐

首相が記者会見などをするときに

首相官邸ホームページより「五七の桐」

こんなマークを見かける。
これはなんだろうと調べてみた。

首相官邸のホームページによると

“ 桐花紋は政府において広く使われてきていますが、桐花紋がいつ頃から使われ始めたのか、また、その由来については定かではありませんが、従前から慣例により使われており、定着してきているものです。
 なお、紋章について一般にいわれていることなどを記しますと、
 桐花紋は、植物のゴマノハグサ科に属する白桐を紋様化したものといわれています。
 桐は、聖天子の出現を待ってこの世に現れる鳳凰という瑞鳥(めでたい鳥)の宿る木だといわれており、天皇のお召しものにも桐や鳳凰などの紋様が使われるようになったといわれています(はっきりとはしていませんが、一説によれば嵯峨天皇(786~842年)の頃から使われているようです。)。
 明治政府は、明治5年に大礼服(重大な公の儀式に着用した礼服)を定め(太政官布告「大礼服制」)、例えば勅任官(天皇が任命した官吏)は、その上着に「五七の桐」を用いることとされました。明治8年には、勲章の旭日章が制定され、デザインの一部に桐花紋が使われました。
 総理大臣官邸では、以前から外国の賓客の接遇のための晩餐会等の招待状や食器、閣議室の大臣席の硯箱や大臣の表彰状などに「五七の桐」を使用しています。
 平成15年10月から首相の記者会見の際にも「五七の桐」を付した演台を使うようになりました。
(参考)
  「五七の桐」は桐花紋の代表的なもので、3枚の桐の葉の上に中央に7つの桐花を、その左右にそれぞれ5つの桐花を配した図柄となっています。
首相官邸「お答えします」



だそうだ。
ただ、一説によると聖天子の出現を待ってこの世に現れる鳳凰という瑞鳥(めでたい鳥)の宿る木については、中国の言い伝えにでてくるのは梧桐(アオギリ)なのに、日本で文様として使用された頃には、いつのまにか、白桐になってしまっていたという話もある。(一本気新聞)

そういえば、子どもらが通う新発田市立二葉小学校も「センダンは双葉より芳し」ということわざから校名がついたということだが、このセンダンはインド原産の白檀のことであって、日本にあるセンダンは違う種類のもの…という昔の人の勘違い系の話とダブる。

逆に言えば、昔から海外からの情報は多少不確かなものでも有意義ならば積極的に取り入れてきたってことか。

2015年7月15日水曜日

街角こんぱす7月号にコラム

地元のフリーマガジン「街角こんぱす」7月号p.28にコラム
テーマは「洗濯絵表示のこと」
洋服などの内側についている、絵のついたビラビラのこと。
平成28年12月にいまのJISから国際標準のISO仕様に。

新潟県新発田市のインターネット利用状況2015

インターネットの利用者統計がいろいろあるが、
これをいじって新潟県新発田市のインターネット利用状況を類推してみる。

まず、総務省平成26年版情報通信白書によると、平成25年末のインターネット利用者数(6歳以上)は、平成24年末より392万人増加して10,044万人(前年比4.1%増)、人口普及率は82.8%(前年差3.3ポイント増)となっている。また、端末別インターネット利用状況をみると、「自宅のパソコン」が58.4%と最も多く、次いで「スマートフォン」(42.4%)、「自宅以外のパソコン」(27.9%)となっている。
抽出調査からの推計なのでダブっている面もあり、数字が大きくなっているが、まあこんなもの。


平成27年7月現在、できるだけ最新のデータをつぎはぎしてみた。(※あくまで素人計算)

新潟県ではインターネット利用率が79%で下から14番目。
けっして高いとはいえない数字だ。
新発田市の人口を100,000人とすると79,000人が何らかの形でインターネットを利用していることになる。参考までに、新潟県の平成27年3月1日現在の人口は2,306,864人(新潟県HP)。インターネット利用者数は1,820,052人ってところ。

ここで、Facebookの広告マネージャから新潟県の潜在リーチが330,000人。
これは全国の都道府県中42位(都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン] )
新発田市の潜在リーチは14,000人

Twitterは新潟県で26910人(まちツイ)。新発田市はで298人(まちツイ)
LINEは総ユーザー58,000,000人で東北6県で5.7%(LINE)なので新潟県は1%として580,000人。
これも人口比でいくと新発田市は25,142人


このデータをみると、Facebookは弱い、Twitterは過疎、LINEが普通という感じだろうか。
そうなるとネットでプロモーションするとしたらLINE>Facebook。
新発田市においてTwitterは考えなくてもいいレベルか。非常時のライフライン機能としては使えるんだが…。

※数字は適当なので、目安として。正確なところは現段階で不明。

2015年7月12日日曜日

着衣泳って

高崎市PTAが「着衣泳」講習会をおこなったというニュース記事【毎日新聞】があった。
「着衣泳」ってなに?ということで、チェックしてみた。
“着衣水泳(ちゃくいすいえい)とは、一般的な洋服など、普段人々が陸上で着ている衣類を着たまま、海や河川、湖、プールなどで泳ぐことである。また、特に水難事故対応策や護身術の一つとして行われる際は「UITEMATE」の合言葉または「背浮き」で知られている。Wikipedia
“運河の多いオランダやイギリス、オーストラリアなどでは、護身術としての着衣水泳の教育が、競泳よりも重視されている。特にオランダでは、子供が小学校に入学する5歳ごろからスイミングスクールに通わせて、運河に落ちた場合を想定した着衣水泳を習得させる保護者が多い。
それに対して日本は、欧米諸国に比べて溺死率が高いことが指摘されており(イギリスの約9倍)[5]、教育現場での水泳の授業が競泳重視であることが原因ではないかと言われている。そのため近年は、水難事故を防止するため、年に1回程度、着衣水泳を取り入れる学校も出てきている。Wikipedia”
なるほど。

で、どうするのかというと

長岡技術科学大学の斎藤秀俊研究室が着衣泳のホームページというのをつくっていて、そこに詳しい。小学校1年生から着衣泳の授業ができるそうだ。

海上保安庁のホームページには

“水難事故には気をつけて!
 不意に海や川に落ちたときどうする?と児童に問いかけると、
  ●服や靴を脱ぐ。
  ●声を出したり、手を振って助けを呼ぶ。
  ●岸に向かって泳ぐ。

という声が返ってきます。
 実は、これらはすべて「●やってはいけないこと●」なのです。つまり、ほとんどの児童(大人もですが)は、いざというときの正しい対処法を知りません。
 では、落水したときどうすればいいの? まずは、慌てず落ち着くことが大切です。といっても、そんな余裕はない筈です。慌てず落ち着いて対処するには正しい知識とトレーニングが必要です。
着衣水泳(着衣泳)は、いざというとき、呼吸を確保し救助されるまで浮き続ける自己保全を目的とした対処法です。
着衣水泳では、落水時、大の字で仰向けの姿勢になり体の力を抜いて「背浮き」(写真)をするよう指導しています。簡単なトレーニングで児童の半数位は背浮きを体得することができます。背浮きができない児童でも、身の回りにある浮力のあるものに捕まって浮く「ラッコ浮き」は比較的簡単にできます。
服や靴は脱いではいけません。服は体温低下や外部損傷から保護してくれます。また、服の中に空気が残っており服を着ているほうが浮きやすいと言えます。児童の靴は、靴もそれ自体に浮力があります。
助けを呼ぶため、声を出すと肺の空気が抜け、手を振れば腕と濡れた袖の重さが加わり、かえって沈みやすくなります。
岸に向かって泳ごうとしても、海や川には流れがありますので相当な泳力がない限り辿り着けずに体力が消耗し、焦りはじめ、さらには流れに逆らって水の抵抗をより感じることから恐怖感に襲われます。泳ぐことより、浮き続け助けを待つことが大切です。
もちろん、自然と各人によって条件が異なりますから、全てにこの方法がベストであるとは限りませんが、いずれにしても児童はプールで着衣水泳を体験することにより、着衣時の動きにくさ、濡れた服の重さを感じとり、いざというときの心構えができます。さらに水辺で子供達だけで遊ぶことは危険であり、大人と一緒に出かけることが大切であることを自覚します。
正しい指導のもと着衣水泳を体験し、いざというときに備えましよう。”

ということだ。
文部科学省で出している「水泳指導の手引(三訂版)」(P.134)にも載っている
これは、水害の心配があるうちの子どもらにも体験させてやりたいものだ。

2015年7月8日水曜日

新発田市立二葉小学校のホームページがリニューアル

新発田市立二葉小学校のホームページがリニューアル。
http://futaba.shibata.ed.jp/

平成13年頃から変わっていなかったようで、
スマートフォンにも対応したのは嬉しいところ。

また、PTAのホームページもできたようで
チェックしていきたい。
http://futaba-pta.com/

さらに今年度から、二葉ネットという地域連携の枠組みができた。
http://futaba-d.net/

これは、学校を核として町内会・PTA・おやじの会・行政などが連携して、
「いのち」をテーマに子どもたちを育んでいこうという取組で、
平成27年度は合同避難訓練を実施するそうだ。


2015年5月24日日曜日

運動会2015<新潟県新発田市立二葉小学校>

2015.5.23(土)
新潟県新発田市立二葉小学校の新校舎となってはじめての運動会だった。
よく晴れて、暑いくらいの陽気。


赤組と白組に分かれて、優勝と応援賞を競い合った。








優勝は赤組。
徒競争など個人種目と最後の上学年リレーは白組優勢だったが、
玉入れ・騎馬戦や綱引きなど団体種目を制したのが勝因か。





応援賞は白組。
声の大きさなど迫力は赤組が優位だったが、
統率の取れた斬新なフォーメーションがよかった。
どちらも、低学年から高学年まで真剣に味方を応援する姿勢は素晴らしかった。



昨年は校舎改築などの関係で秋に行われたが、
今年は春。この日は、新発田市内の小学校の運動会集中日となった。

最後まであきらめずに頑張った子どもたち、
準備をしていただいた職員の方々、運営に協力していただいた保護者の方々に感謝。

2015年4月9日木曜日

栴檀は二葉より芳し

 うちの子どもらが通う新発田市立二葉小学校(新潟県)は、51年前に中田小学校と島塚小学校という2つの伝統校の統合でできた。当時は反対の声が大きくて、そうとうな難産だったとか。
統合したときに、「栴檀(せんだん)は二葉(ふたば)より芳(かんば)し」ということわざから校名をとったということだ。「栴檀は二葉の頃から香気を放つように、大成する人は幼い頃からすぐれている」という意味。
 念のため…出典は平家物語の「栴檀は二葉より芳しとこそ見えたれ」という部分。ここでいっている「栴檀」はインド原産の高級香木「白檀」のこと。現代の日本にある「栴檀」は古来「あふち(別名 千団子)」とよばれる樹木で、江戸時代のあるお寺が洒落でわざと置き換えた名残だそうだ。しかも「白檀」は二葉のころから芳しいものではないという。古いインドのお経に「栴檀は二葉にならぬうちは香りがないが、成長して大きな木になると香気が出るのだ」とあるのが、オーバーに伝わって平家物語の作者が本気にしたため、こういう文言になったんだとか。([目指せ!人事の雑学王]より)

 平成26年度東京大学教養学部学位記伝達式の式辞が話題になったが、とてもいいのでちょっとメモ。

“皆さんが毎日触れている情報、特にネットに流れている雑多な情報は、大半がこの種のものであると思った方がいいということです。そうした情報の発信者たちも、別に悪意をもって虚偽を流しているわけではなく、ただ無意識のうちに伝言ゲームを反復しているだけなのだと思いますが、善意のコピペや無自覚なリツイートは時として、悪意の虚偽よりも人を迷わせます。そしてあやふやな情報がいったん真実の衣を着せられて世間に流布してしまうと、もはや誰も直接資料にあたって真偽のほどを確かめようとはしなくなります。
情報が何重にも媒介されていくにつれて、最初の事実からは加速度的に遠ざかっていき、誰もがそれを鵜呑みにしてしまう。そしてその結果、本来作動しなければならないはずの批判精神が、知らず知らずのうちに機能不全に陥ってしまう。ネットの普及につれて、こうした事態が昨今ますます顕著になっているというのが、私の偽らざる実感です。
しかし、こうした悪弊は断ち切らなければなりません。あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること、この健全な批判精神こそが、文系・理系を問わず、「教養学部」という同じ一つの名前の学部を卒業する皆さんに共通して求められる「教養」というものの本質なのだと、私は思います。…東京大学教養学部長 石井洋二郎

 
 これは「栴檀」の件にも当てはまる。どうにも鵜呑みにしてしまいがちだ。注意深く肝に銘じていきたいところだが…なかなかなかなか。
 
 いずれにせよ、二葉小学校…次代を担う子どもたちへの願いがこもった、いい校名だと思う。

日本で一般的に呼称されている「栴檀」
インド原産「白檀」



新潟県新発田市立二葉小学校

2015年4月8日水曜日

街角こんぱす4月号にコラム

地元のフリーマガジン「街角こんぱす」4月号p.26にコラム
テーマは「玄関先の花粉対策」