高崎市PTAが「着衣泳」講習会をおこなったというニュース記事【毎日新聞】があった。
「着衣泳」ってなに?ということで、チェックしてみた。“着衣水泳(ちゃくいすいえい)とは、一般的な洋服など、普段人々が陸上で着ている衣類を着たまま、海や河川、湖、プールなどで泳ぐことである。また、特に水難事故対応策や護身術の一つとして行われる際は「UITEMATE」の合言葉または「背浮き」で知られている。Wikipedia”
“運河の多いオランダやイギリス、オーストラリアなどでは、護身術としての着衣水泳の教育が、競泳よりも重視されている。特にオランダでは、子供が小学校に入学する5歳ごろからスイミングスクールに通わせて、運河に落ちた場合を想定した着衣水泳を習得させる保護者が多い。なるほど。
それに対して日本は、欧米諸国に比べて溺死率が高いことが指摘されており(イギリスの約9倍)[5]、教育現場での水泳の授業が競泳重視であることが原因ではないかと言われている。そのため近年は、水難事故を防止するため、年に1回程度、着衣水泳を取り入れる学校も出てきている。Wikipedia”
で、どうするのかというと
長岡技術科学大学の斎藤秀俊研究室が着衣泳のホームページというのをつくっていて、そこに詳しい。小学校1年生から着衣泳の授業ができるそうだ。
海上保安庁のホームページには
“水難事故には気をつけて!
不意に海や川に落ちたときどうする?と児童に問いかけると、
●服や靴を脱ぐ。
●声を出したり、手を振って助けを呼ぶ。
●岸に向かって泳ぐ。
という声が返ってきます。
実は、これらはすべて「●やってはいけないこと●」なのです。つまり、ほとんどの児童(大人もですが)は、いざというときの正しい対処法を知りません。
では、落水したときどうすればいいの? まずは、慌てず落ち着くことが大切です。といっても、そんな余裕はない筈です。慌てず落ち着いて対処するには正しい知識とトレーニングが必要です。
着衣水泳(着衣泳)は、いざというとき、呼吸を確保し救助されるまで浮き続ける自己保全を目的とした対処法です。
着衣水泳では、落水時、大の字で仰向けの姿勢になり体の力を抜いて「背浮き」(写真)をするよう指導しています。簡単なトレーニングで児童の半数位は背浮きを体得することができます。背浮きができない児童でも、身の回りにある浮力のあるものに捕まって浮く「ラッコ浮き」は比較的簡単にできます。
服や靴は脱いではいけません。服は体温低下や外部損傷から保護してくれます。また、服の中に空気が残っており服を着ているほうが浮きやすいと言えます。児童の靴は、靴もそれ自体に浮力があります。
助けを呼ぶため、声を出すと肺の空気が抜け、手を振れば腕と濡れた袖の重さが加わり、かえって沈みやすくなります。
岸に向かって泳ごうとしても、海や川には流れがありますので相当な泳力がない限り辿り着けずに体力が消耗し、焦りはじめ、さらには流れに逆らって水の抵抗をより感じることから恐怖感に襲われます。泳ぐことより、浮き続け助けを待つことが大切です。
もちろん、自然と各人によって条件が異なりますから、全てにこの方法がベストであるとは限りませんが、いずれにしても児童はプールで着衣水泳を体験することにより、着衣時の動きにくさ、濡れた服の重さを感じとり、いざというときの心構えができます。さらに水辺で子供達だけで遊ぶことは危険であり、大人と一緒に出かけることが大切であることを自覚します。
正しい指導のもと着衣水泳を体験し、いざというときに備えましよう。”
ということだ。
文部科学省で出している「水泳指導の手引(三訂版)」(P.134)にも載っている
これは、水害の心配があるうちの子どもらにも体験させてやりたいものだ。
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