義理の妹が嫁いだ北欧のスウェーデンは、いま大変なことになっているようだ。
スウェーデンの場合、それまで国有化されていた学校を地方や民間に移行し、その公立学校を運営する地方自治体や私立学校に大きな裁量権を与えた「教育の地方分権化」と、生徒が自由に学校を選択できる「フリースクール改革」で、学校の運営能力=財政力の高いところと低いところで格差が生まれ、トータルで学力の低下が顕著になったということらしい。
崩壊するスウェーデンの学校制度(上)
崩壊するスウェーデンの学校制度(下)
(ジャパンビジネスプレス)
『前者の地方分権化が、この数週間大きく批判されている。教職員や議員、作家などが連名で「国はスウェーデンの学校の責任を取らなければならない」とし、「教育の地方分権化に反対し再国有化を求める請願書」を提出した。
この主張を要約すると、以下のようになる。「スウェーデンの学校は、欧州で最も短期間で地方分権化したが、今日、これは失敗であったことが明確になっている。改革の結果、スウェーデンの生徒の学力は過去10年間で着実に低下し、その一方、学校間の格差が広がっている」 さらに同請願書は、学校間の格差が拡大している理由は地域における各自治体の運営能力の差によるものだとしている。特に財政上の格差により教育の質に差が生じ、不平等をもたらしているとし、「全国に同等の学校を保証するのは国家の責任だ」と訴えている。 教職員が国の管理を望む背景には、学校の運営が安定し、より高く安定した給与が保障されるだろうという腹づもりもあるはずだ。』
『教育が危機に瀕しているのは、スウェーデンだけではない。デンマークでは自治体の雇用者連合と教員組合間の契約交渉が決裂した後、4月2日から教師7万人が職場から締め出されるロックアウト状態が続いている。すでにほぼ4週間にわたって、教師は無給、約90万人の子供たちが教育を受けられない状態のままだ。23日の報道では、200万回の授業がキャンセルされたという。
交渉決裂の内実は、最大週25授業時間という現行の規定を取り払い、個々の学校長が授業時間と授業の準備時間、および総労働時間を任意に決定できるようにしようとする自治体側と、それを拒否する教師側の攻防だ。
さらに具体的に書くと、自治体側は給与は引き上げないまま授業時間およびその他の業務を増加させ、労働時間をフレキシブルに延長しようとしており、この要求を教員らにのませるために何週間にもわたって職場から締め出しているということだ。
11日にはコペンハーゲンの議会の前に5万人の教職員と市民が集まり、継続するロックアウト状態に抗議の意を表明している。』
ちなみに、同様のシステムをイギリスが今年から導入することを決めているという。
さて、どうなるか。日本も続くんだろうか…
交渉決裂の内実は、最大週25授業時間という現行の規定を取り払い、個々の学校長が授業時間と授業の準備時間、および総労働時間を任意に決定できるようにしようとする自治体側と、それを拒否する教師側の攻防だ。
さらに具体的に書くと、自治体側は給与は引き上げないまま授業時間およびその他の業務を増加させ、労働時間をフレキシブルに延長しようとしており、この要求を教員らにのませるために何週間にもわたって職場から締め出しているということだ。
11日にはコペンハーゲンの議会の前に5万人の教職員と市民が集まり、継続するロックアウト状態に抗議の意を表明している。』
ちなみに、同様のシステムをイギリスが今年から導入することを決めているという。
さて、どうなるか。日本も続くんだろうか…
これに、移民の問題が絡んで混乱しているようだ。移民大国スウェーデンの「移民狩り」
それでもスウェーデンは世界で最も格差が少ない国なんだそうだ。むこうにいる甥っ子が学齢になったとき、どんな教育環境になっているのか、どんな社会になっているのか…ちょっと心配だ。
日本にも課題はたくさんあって、道州制だ地方分権だと議論しているが、臨機応変に他人のフリ見て我がフリなおすってのもアリではないか。
日本の教育政策(文部科学広報参照)を現場の先生方はどう捉えているのか…
そのへんのところを有識者や偉い人に教えてもらいたい。
たぶん、知らないうちに決まっていくんだろうけど。
日本の教育政策(文部科学広報参照)を現場の先生方はどう捉えているのか…
そのへんのところを有識者や偉い人に教えてもらいたい。
たぶん、知らないうちに決まっていくんだろうけど。
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