2012年6月22日金曜日

新潟の教育の昔

「季刊 情報文化」というサイトをみつけて、「地域と教育 -新潟、自学の系譜-」という記事を拝読した。

理論より実際を重視した越後「自学」の風土は、大倉喜八郎や大橋佐平など実業家輩出の背景ともなっている。「江戸の教育が明治に入って花開いた。明治20年ころまで新潟からの東京帝国大学入学者は全国で5本の指に入っていたんです」と、稲川明雄・前長岡市立図書館館長は語る。

新潟独自の、お上に頼らないムラ主体の「自学」という風土は興味深い。

「地域に密着した総合的学習の実践を積み重ねる一方、地域と一体となって、教育内容のバランスについて評価することが大切だ」と、学校運営にまで地域を巻き込む必要性を訴える。「愛国心」「愛郷心」などとことさらいわなくとも、地域に愛され、地域に鍛えられた子どもたちは、自然と地域に愛情を抱き、やがては次世代を育てる人材となるべく自覚をもって成長していくにちがいない。コミュニティー自体の崩壊がいわれるいま、それを実現することはたやすいことではないだろう。

地域と学校の有効な関わり方のヒントが、この辺にあるかもしれない。

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